学校評価

学校評価

令和5年度 学校評価

1.園の教育(保育)目標

国立音楽大学の教育理念「自由・自主・自律」の精神に基づき、音楽が溢れる環境の中で、次の教育(保育)の目標をおく。
〇自我の形成期を大切にする保育
〇総合リズム教育による心身の感覚機能を助長する保育
〇自然との対話をとおして生きる知を育む保育

2.具体的な目標や計画(重点目標)

  1. 教育活動、教育内容をより充実させる。
    ①令和4年度、園庭環境を見直し新たなに総合遊具を設置したことに伴い、子どもの発達に応じた豊かな学びを保障する園内の環境及び、園庭の自然環境を工夫する
    ②栽培活動と食育を推進していく。
    ③子どもの学びを可視化し、子ども、教師、保護者が共有できるツール(ドキュメンテーション、ポートフォリオなど)を充実させる。
    ④教員の経験年数や学びたい項目に応じたプログラムを実施し、教員の研修を充実させる。
  2. 保護者との連携を推進する。
    幼稚園の教育活動を通して、保護者自身が子どもの成長や育児の喜びを味わえるような機会や情報を提供する。
  3. 音楽大学の附属の特性を活かし、子どもと保護者にとって豊かな音楽環境を工夫する。

3.評価項目の取り組み及び達成状況

※結果について

A:十分達成されている B:達成されている C:取り組まれている D:取り組みが不十分である

評価項目 結果(※) 結果の理由
子どもの探究を支えるモノや場の配置を工夫し、園内や園庭の豊かな環境を構成した。 B 教師は子どもの発達・興味・関心に応じてモノを準備してきたが、更に多様な素材を増やしていく。また、次年度は、園庭の場作りを子どもと一緒に考え作っていきたい。
学年ごとに計画的な栽培活動を行い、生長の不思議さや収穫の喜びを味わうとともに、食育を推進した。 A 発達に応じた継続的な栽培活動が行われた。年長組の食への取り組みが他学年にも伝わり、食べること・体・健康へと関心を広げることができた。
日々のドキュメンテーションが、子どもや教員にとっては明日の活動や探究に、保護者にとっては子ども理解につながった。 B ドキュメンテーションによって子どもたちの日々の探究や学びが幼稚園と家庭で循環している。ドキュメンテーションをどう教育過程に結びつけていくかが今後の課題である。
教員自身が保育への探究や子ども理解を深めるための研鑚を積んだ。 A 定期的に園内研究を実施するとともに、園外の研修会や保育見学に特に若い教員たちが積極的に参加した。また、国立音楽大学夏期音楽講習会でポスター発表を行うことで、自分たちの実践をまとめ、省察することができた。
音楽大学附属の特性を生かした教育内容や環境を作った。 A 小林宗作の総合リズム教育の意味に常に立ち返り、日常の遊びや生活の中から生まれるリズムや表現について考え、実践を行った。

4.具体的な目標や計画の総合的な評価結果

結 果 理 由
B 概ね計画は達成していると評価できる。

5.今後取り組むべき課題

課 題 具体的な取り組み方法
教職員の仕事の効率化を図る。 教職員の仕事量は増加傾向にある。教育準備の時間を優先させ、アルバイトやボランティアなどで担えるようにしていく。
小林宗作の教育理念に基づいた本園の保育実践と総合音楽リズムの位置づけを明らかにする。 令和6年度に課題への取り組みを書籍化する。また、国立音楽大学100周年プロジェクト事業の一つとして、総合リズムの核となる『子どものためのリトミック』のDVD化を令和7年度に向けて進めていく。

6.学校関係者・外部評価委員の評価

一人ひとりの思いを大事にし、豊かな自然との関わりを大事にした保育を行っている。栽培活動から食育へつなげたり、自然の関わりの中で子どもが心を動かしたものを、ICT 機器などを利用して表現したりしていく姿勢は素晴らしく、それは、行事「表現の集い」でも表れている。また、日々のドキュメンテーションやポートフォリオなど、保護者にとって、園がここまできめ細やかに一人ひとりの子どもの成長を大事に可視化してくれることは嬉しいことであり、素晴らしい実践である。保護者からの意見によく耳を傾け、全ての声にきちんと対応している。これらのことから、総合評価 結果は「A」に値する ものである。しかし、今後も教職員がより良い保育を目指し努力をし続けることを大事にして「B」と評価している姿勢は謙虚であり、今後にさらに期待したい。
令和4年度 学校評価

1.園の教育(保育)目標

国立音楽大学の教育理念「自由・自主・自律」の精神に基づき、音楽が溢れる環境の中で、次の教育(保育)の目標をおく。
〇自我の形成期を大切にする保育
〇総合リズム教育による心身の感覚機能を助長する保育
〇自然との対話をとおして生きる知を育む保育

2.具体的な目標や計画(重点目標)

  1. 教育活動、内容を充実させる。
    (子どもの発達、興味・関心に応じた環境設定、子どもの学びが可視化し、それを子ども、教師、保護者が共有できるツールの工夫)
  2. 保護者との連携を推進する。
    (幼稚園の教育活動を通して、保護者自身が子どもの成長や育児の喜びを味わえるような機会や情報を提供する。)
  3. 大学附属の特性を活かし、附属校間の連携や交流を推進することで、子どもにとって豊かな関わりをもつ。

3.評価項目の取り組み及び達成状況

※結果について

A:十分達成されている B:達成されている C:取り組まれている D:取り組みが不十分である

評価項目 結果(※) 結果の理由
園の教育目標や特性を理解し、それを基に子どもの実態を踏まえた教育計画をたてた。 B 園内研究や打ち合わせの中で、教育目標や本園の特色である総合リズム教育の遂行を意識して日々の教育を組み立てた。
園庭の環境の見直し、新たな園庭環境を構成する。(令和3年度の今後取り組む課題) A これまで、子どもの発達、興味、関心に応じて、園庭の環境を再構成してきた。子どもの体力や運動量の増進をはかる総合遊具を教員がデザインし、新たな園庭環境を構成した。
子ども、教師、保護者にとって学びが可視化、共有されるドキュメンテーションを保育に有効に生かした。 B ドキュメンテーションに保護者の気づきや感想を書き入れることで、保護者の遊びや子ども理解につながっている。
保護者が少人数ごとに保育に参加し、自分の子どものみならず、子どもたちの成長を見たり感じたりする「保育参加」を定期的に行い、教育への理解に努めた。 B 保育参加の日数や内容を増やすことで、子どもや保育をより身近に感じながら、子どもの成長を感じ、幼稚園の教育への理解と子育てへの意欲につなげていくことができた。
附属校の特質を活かし、学校間の連携・交流を行った。 A コロナ禍においても感染予防を徹底し、音大生を招いた演奏会やオペレッタ上演会、高校生の保育ボランティア、小学校の広い校庭を利用して親子で体を動かして遊ぶ会など子どもたちにとって豊かな経験や関わりを得ることができた。また、定期的に大学の教員を招き、園内研究会を行うことで、教育活動や計画の示唆を得ることができた。

4.具体的な目標や計画の総合的な評価結果

結 果 理 由
B 概ね計画は達成されていると評価できる。

5.今後取り組むべき課題

課 題 具体的な取り組み方法
教職員の仕事の効率化を図る。 教職員の仕事量は増加傾向にある。教育準備の時間を優先させ、アルバイトやボランティアなどで担えるようにしていく。
教員の経験年齢に応じた研修体制の構築と実施 教員の経験年数や学びたい項目に応じたプログラムを考え、実施していく。コロナ禍も明けたので、保育や教育の場への見学を再開するとともに、外部の研修会にも積極的に参加していく。

6.学校関係者の評価

幼稚園が豊かな環境を準備し、一人一人の子どもたちが伸び伸びと遊びや生活を送っている姿を見ることができる。保護者に、幼稚園の教育内容や子どもの成長をわかりやすい形で発信している。コロナ禍の中でも、教員が様々な工夫をこらし様々な行事を行っていた。今後も大学附属の特性を活かした教育の遂行に期待するとともに、園の成長を見守っていきたい。