保護者の声

2020年08月05日

年中児の保護者の声

年中児の保護者の方々に、入園時の印象や、園での生活を伺ってみました。

  • 年中児 保護者
     「僕ね、幼稚園の先生もお友達の事も、みんな大好きなんだ。今とっても幸せな気持ちで一杯なんだ」
     ある日、自転車の後ろに乗せている時に、そう話してくれました。
     入園当初は、毎日離れる時に泣いていた息子ですが、不思議な事に、今まで一度も幼稚園に行きたくないと言った事はありません。“とにかく楽しい”日曜日の夜は、早く幼稚園に行きたくて自ら支度をして寝ています。
     親として、一番おどろいた事は、行事の時に発表するミュージカルや歌の表現方法です。
     幼稚園行事と言えば、厳しい練習のもと、決められたセリフを何度も言って本番をむかえるというイメージでした。しかし、音大附属幼稚園では、音楽とストーリーがあるだけで、どのような表現をするのかは、それぞれみんな違うのです。子供らしく、生き生きと楽しそうに表現する。そして、もっと驚いた事は、表現を見ている子供達も、表現者のつもりになってイメージをふくらませていました。そして、歌を歌う子供達の声がとてもきれいで、みんな歌をとても楽しんでいます。大きな声で歌いなさいなんてきっと言われていないのでしょう。小さな小さな子供達が、想像豊かに、五感で感じた事を表現できるような教育の場は、とても貴重であると思います。幼稚園というのは、たった3年間ですが、こんなに毎日が楽しく、遊びながら学べて、学びながら遊べるという体験を息子にさせてあげられた事が本当に親としても嬉しくて、幼稚園の先生方には感謝しかありません。来春からは妹も入園させたいと思っています。このような幼稚園に出会えて本当に良かったです。
  • 年中児 保護者
     音幼への入園を考えたきっかけは、自由保育による子供の自発性を促す教育方針がとられているからでした。園舎見学の際、保育室は木のインテリアで温もりが感じられ、様々な物・素材が教具として用意されていました。その中から自分が好きな物を見つけて作り、自由に遊びを広げていける点が非常に魅力的でした。絵本部屋の雰囲気も良く、我が子が気に入るに違いないと思いました。また、先生が書かれた絵本を見て子供達が想像力を働かせ思い思いに表現したというお話を聞き、子供の心を動かす保育がなされている印象を持ちました。園庭には、大型のアスレチックや池やつき山などがあり、体を動かし観察や探検をしたくなる様な環境が整っていました。セキュリティ面も安全が確保されていて、安心して預けられると感じました。
     実際に通ってみると、自由遊びの楽しさを存分に感じられている手応えがありました。以前は設定保育の幼稚園に通っていた為、大きく体力のある我が子にはやや物足りないと感じることもありましたが、今は疲れ過ぎて昼寝をしてしまう位に沢山遊べています。馴染めるか心配もしましたが、適宜先生方の声がけやサポートがあり予想以上にスムーズに園生活をスタートすることができました。入園を検討するにあたり自由保育=放任では?と懸念もあるかもしれませんが、先生方は毎日子供達の間でどんな遊びが繰り広げられたのか?トラブルが生じた際はいきさつや対応につき報告をしてくださいます。我が子が何か困ったり悩んだりしている時には、話をじっくり聞いて相談にも乗ってくださいます。そうした丁寧な対応をしてくださるので、我が子は「何でも相談できる先生だよ!」と先生をとても信頼しています。
     “明るく自由にのびのびと”この環境の中、元気なお友達・優しく見守ってくださる先生方・事務員さん・用務員さんと一緒に卒園まで楽しく過ごしていけたら、有意義な幼児期になると思っております。
  • 年中児 保護者
     子どもと一緒に初めて音幼の教室に入った時、やわらかくのどかな空気があの頃とまるで同じであることに驚くとともになつかしさがこみあげました。私は音幼の卒園生です。昔の平屋建ての園舎で楽しく2年間過ごしました。
     娘は人と場になじむのに時間がかかる子です。ここはどんなところなのかな?とはじめのうちは黙って観察していることが多かったようですが、先生方はすぐにそのことを理解して見守っていてくださったので、娘はそろりそろりと自分を出すようになりました。
     音幼には素敵な環境があります。明るく笑顔で迎えてくださる先生方、職員の方たち、清潔でホッとできる教室、温かみを感じさせる木のおもちゃ、自然豊かな園庭、そして何といっても「生の音楽」がいつもあること。音楽的に美しいピアノの伴奏で歌って、リトミックで身体をのびのび動かせるのは幸せなことです、だから子どもたちもただ大きな声で、ではなく、自然と豊かな音楽性を表現し、いきいきと歌うことになるのでしょう。
     ここはどんな子も安心感をもって過ごせる幼稚園です。先生方は、幼児期に自由に存分に遊ぶことが、人が成長していく上でどれだけ大切なことかを深く理解されています。子どもたちがそれぞれどんな種を持っていて、将来どんな花を咲かせようとしているのかを、決めつけずに興味をもってよく見てくださるので、音幼の園児たちは、「ありのままでいいんだよ」というメッセージを受けとり、個性を輝かせています。ここに音幼のあたたかい保育の哲学が感じられます。そういう幼稚園だからこそ、私も子どもも心と身体をのびやかに、毎日楽しみに通っています。
     音楽大学附属であるが、楽器の練習などを強制することはなく、子どもたちが興味を持った遊びをとことんやらせてくれる。親も子どもも音楽経験などは全く必要ない。
     ベテランの先生も多く、幼児教育のレベルが非常に高い。教育方針もしっかりしており、タイムスケジュールで無理矢理子どもたちを動かすようなことはしない。一人一人のペースや個性を大切にしてくださる。
     先生方の朝のお迎えも丁寧で、その日の出来事も降園時に先生から毎日聞けて安心できる。
     遊ぶ道具が手作りであったり、素朴で温もりのあるものが多い。幼稚園の雰囲気ものどかで落ち着いている。
     大学までの一貫教育で、サマーコンサートや小学生のリコーダー演奏会などで卒園生に会う機会があり、卒園生の姿を通して一貫教育の素晴らしさや、自分の子どももこの一貫教育を受け今後どの様に成長していくのかが想像できる。
     園舎が有名な建築家により建てられており、細部までこだわりのある造りが他の幼稚園には負けないくらい素晴らしい。
     小川があり、生き物や植物も豊富で、男女問わず楽しめる環境である。
     駅から近く、母親以外の家族が迎えに来るときも便利である。セキュリティーも万全である。
     お弁当作りや園バスが無いという点では大変さもあるかもしれないが、子どもの幼稚園での様子や日々の成長を身近に感じられるといった良さもある。
     勉強や決められた事をこなすことに重点を置いている幼稚園も多い中、音大附属幼稚園は遊びを通して、花や虫などの自然に実際に触れ、図鑑や絵本で調べたりする機会を大切にしてくださる。
     子どもから幼稚園での出来事を聞くと、受け身ではなく子ども自身が自ら掴み取っている日常が生き生きと伝わって来る。親子で記憶に残る日々を感じることができる。
     子どもが描く絵や工作など、完成度を求めるのではなく、その子が感じた素直な気持ちを辛抱強く見守ってくださり、子ども自身が納得した形でタイミングよく作品として汲みあげてくださる。
     係活動や入園に必要な物の手作りを強制しないため、他の園に比べると親の負担はかなり少ない。
     入園を迷って幼稚園に資料を取り寄せた際に、他の幼稚園とは違い、資料と一緒に一言お手紙を添えてくださる心遣いに感動した。

     海外から転園ということで、自由と自立を重んじる環境に慣れている子供が、日本の教育制度に戸惑いを感じるのではないか最初不安でした。先生方は、私達の不安に真剣に耳を傾けて下さり、遠く海外からの問い合わせにもとてもご丁寧にご対応下さいました。入園後も、毎日園での様子をご報告下さり、決して無理強いせず、子供が楽しく過ごせるようにとご配慮下さいます。今では、週末になると「早く幼稚園行きたい、幼稚園の方が楽しい」と言うようになり、とても喜ばしく思っております。

     音幼では、子供にカリキュラムを押し付けるようなことはせず、ルールも都度大人の押し付けになってはいないかと見直していらっしゃるのが印象的です。常に子供の可能性を信じ、子供の発想力や想像力を尊重し、新しい発見や仲間と協働する喜びを知る手助けをして下さいます。
     全学年が一緒に自由に遊ぶ時間があり、年上の子供は、自然に年下の面倒を見たり、年下の子供は、先輩方の様子や話をじっくり聞いて、出来ないことも挑戦してみようといい刺激になっているようです。遊び時間以外にも、必要に応じて行き来して、物事の捉え方の違いを学んだり一緒に成長できる環境にあり、先生方は、垣根無く一丸となって、穏やかに辛抱強く情熱と愛情を持ってご指導下さっている姿を拝見しております。
     園庭には、ビオトープがあり、四季折々の自然に触れ、池に生息するメダカやカエルなどの小さな生き物と触れ合い、生命の尊さや営みを学んでいます。入園してから、子供が季節の花や草の名前をよく覚え、昆虫や生き物に抵抗が無くなり、毎日泥だらけになって、のびのびと満足そうにしているのをとても嬉しく思っております。
     また、子供が自然に口ずさむ音に合わせ、すぐに先生方がピアノで伴奏して下さり、集まった皆で一緒にお歌を歌ったり踊ったり演じたりして楽しんでいる姿は、音楽を奏で、ともに楽しむという人生の喜びを自然に学んでいるように拝見しております。
  • 音大附属幼稚園の良いところ
     先生方はいつも子どもの意思を大切にし、自主性を尊重してくださる。子どもたちの目線に立って接してくださり、子ども一人一人の成長を信じて待ってくださる姿勢を感じる。
     録音された音楽を使って子どもが体操をしたり、踊ったりしている幼稚園が多い中、音大附属幼稚園はいつも生の演奏を保育に取り入れている。また先生方の演奏技術が高いため、子どもたちが音楽に合わせて表現する姿を安心して見守ることができる。
     表現の集いにおける子どもたちの劇では、どの子も自分の役を生き生きと演じ、物語を一人一人がよく理解した上で、表現しているのが伝わってくる。年少組や年中組の子どもたちにも物語が理解できるような紙芝居を先生方が作ってくださり、日々の園生活の中で自然と全ての子どもたちに物語が浸透していくような努力をされていたのに大変感動した。
     表現の集いの振り付けは、先生が考えたものを押し付けるのではなく、子どもたちが自分で考え、表現することを大切にされていた。表現の集いが終わった後も、色々な役に子どもたちが成り切り、思いのままに表現する姿が見られ、子どもたちにとって役の一つ一つが宝物のような物なのだと感じた。

たくさんの声をお聞かせいただき、ありがとうございました。今後とも職員一同、子どもを中心とした保育を進めてまいります。
国立音楽大学附属幼稚園